名刺やホームページに、カラフルな17色のバッジ(SDGsのアイコン)を掲げている中小企業を、最近よく見かけるようになりました。これは、自社の事業を通じて社会や環境に貢献しようという、大切な意思表示です。 その一方で、「SDGsとESG、正直どう違うのか説明できない」という経営者の方も少なくありません。この記事では、両者の違いを整理しながら、すでにSDGsに取り組んでいる企業様が、その価値をさらに大きく育てるためにESGをどう活用できるかをご紹介します。 ■ SDGsとは何か SDGs(Sustainable Development Goals・持続可能な開発目標)は、2015年の国連サミットで採択された、世界共通の目標です。貧困や飢餓、教育、気候変動など17の分野にわたるゴールが定められています。 ここで押さえておきたいのは、SDGsには達成期限があるという点です。掲げられている目標年は2030年であり、SDGsは「その年までに世界全体で何を目指すか」を示した、いわば旗印のような存在です。 ■ ESGとは何か 一方でESGは、Environment(環境)・Social(社会)・Governance(ガバナンス)の頭文字を取ったもので、もとは機関投資家が企業を評価する際の物差しとして広まった考え方です。「この会社は環境や社会への配慮、経営の透明性という観点で、長期的に信頼できるか」を判断するための評価軸です。 SDGsのような達成期限は設定されておらず、企業が事業を続ける限り、日々の経営の中で育てていくものと言えます。 ■ 両者の関係を整理すると SDGsが「どこを目指すか」という旗であるのに対し、ESGは「その旗に向かって、日々どう経営しているか」を映す鏡のようなものです。旗を掲げることは意思表示としてとても価値があり、ESGはその意思表示に説得力と厚みを持たせてくれる存在だと捉えていただくとわかりやすいと思います。 ■ SDGsは、自社の価値に大きな影響を与えるものです SDGsへの取り組みを対外的に発信することは、想像以上に大きな意味を持ちます。 ・取引先から「サプライチェーン全体でのESG・サステナビリティへの取り組み」を尋ねられる機会が増えている中で、自社の姿勢を示す土台になる ・求職者、特に若い世代が就職先を選ぶ際に、企業の社会的な姿勢を重視する傾向が強まっている ・金融機関の一部で、融資審査の際にこうした取り組みが評価材料となり始めている せっかくのこの価値を、さらに大きく育てるためには、バッジの背景にある「日々の具体的な行動」を、ESGの視点で少しずつ積み上げていくことがおすすめです。たとえば、CO2排出量を記録し始める、労務管理のルールを文書化する、といった一つひとつの取り組みが、SDGsで掲げた目標に実質的な裏付けを与えてくれます。 ■ 中小企業がこれから取り組むとよいこと 1. まずESGの観点(環境・社会・ガバナンス)で自社の現状を把握する 2. 優先順位をつけて、無理のない範囲でできることから取り組む 3. その取り組みが、すでに掲げているSDGsのどのゴールに対応しているかを、対外的な発信の際にあわせて紹介する この順番であれば、すでにお持ちのSDGsへの想いに、実践という裏付けが加わり、対外的な発信の説得力がぐっと増していきます。 ▶ 当サイトの「ESGラクラク診断」なら、会員登録不要・約20問で、貴社の現在地をその場でスコア表示できます。ページ内メニューからご利用ください。